日記鳥取県議会議員　浜田妙子　オフィシャル・サイト

　少し、解説しますと、平井県政になって始めての会派要望でしたが、従来通り知事、副知事、総務部長それに財政課長を前に５項目の要望をしました。副知事時代からお付き合いのあった平井知事ですので、話し合いはとてもスムースで、コミュニケーションはとりやすく、よく分かっていただけました。内容は以下の通りでした。

・消費者教育、労働者教育、政治教育を学校教育の中にシステムとして位置づけること

・県庁内の仕事を見直し、障害者雇用を創出すること(これは千葉県がこの春から施行期間を経て、障害者作業場を県庁内に設け正規雇用を始めたことを見習い、鳥取県も検討して欲しいと願っての要求です

・子育て支援として産業界との連携でプレミアムパスポート事業の検討が進んでいますが、情報手段として携帯電話との連携を考えること（分厚い冊子で協力店を紹介するのではなく、タイムリーな情報にも対応可能な携帯電話を利用した情報発信で、最初にこの施策を打ち出した石川県の担当者から使い勝手の悪い冊子の話を伺っていての要望です）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・淀江町の放置されているヒラメの養殖場について、管理と説明責任をはたすこと(２億円余の予算を使って造られた養殖場ですが、日本海に寄生虫が発生しヒラメが貧血を起こすため養殖が中止され、車えびの養殖も試行した時期もありましたが、現在はそれもされず放置されたままで確か６年が経過しています。砂が堆積し、作られた柵も管理が行き届かず、水も濁り、ごみも多くこれから海水浴シーズンを迎え、問題だと考えます）

・議会棟の本館の女子トイレの増設(過去女性職員や女性傍聴者用のトイレについて充実をお願いしたことがありますが、現場の職員が申し出てもなかなか改善されなかったのに、議員が一声だしたら良くなったこともあり、問題にしました。今回女性議員が３人から５人になった事で、議員の控え室側のトイレを二箇所増やそうとの要求がだされていましたが、財政課長査定で一箇所に削られたのです。それはいいのですが、日ごろ職員が困っていると声を出していたにもかかわらずそれには応じないで　、二人の議員が増えただけで気を遣って、二箇所の増設を要求するという体質を問題にしました。錦織議員や市谷議員、尾崎議員と共に職員の意見や現場を改めて検討し、結果、財政課長判断で議員側に一箇所２部屋、そして議場側(傍聴者や女性職員等も使うところ）に一箇所造られる事になりました。

最初の３項目についても、要求通りに今後検討あるいは実施されることになりました。

地方自治経営学会に出席しました--- [2007-05-18 00:04:33]

　今月1４(月）15(火)日の2日間、東京で開催された地方自治経営学会に参加しました。学会の会長は、元島根県知事の常松制治氏であり、又初日のシンポジュウムに前片山鳥取県知事が出席されること、そしてテーマが地方財政問題、夕張問題、少子化問題等であり、成功事例が紹介されると言うわけで、時期にあった魅力的な学会だと思い参加したのでした。会場には全国市町村議会議員、職員が大勢参加され、県議は少数派でしたが、とても有意義な会でした。

　夕張に象徴される財政破綻の問題は、議会の役割が如何に大事であり、チェック機能を強化させるため、質の高い議員選びの必要性を皆が確認しあいましたが、今の選挙のあり方ではなかなか難しいと言う感想を持ちました。夕張のように落ちるところまで落ちると、そこに住む人々が、自分の問題として町つくりを考え出しますが、切羽詰らないとなかなか意識変革は難しいのではないでしょうか？財政難の今をチャンスとし、政治に皆が参画できるようになって欲しいものと思います。

成功事例は長野県の下条村の村長さんが、人口増や少子化克服の取り組みを話されました。とてもとても前向きなプラス思考の村長さん、テレビでも紹介されましたので、皆様も知った方多いと思います。子どもの医療費は中学校まで無料ですし、おしゃれなハイグレード住宅を建て、子どもの生める若夫婦と言う条件付入居、しかも過疎地からの移住は禁止、都市部からの移住に限る等で募集、又、公共工事のうち住民で出来るところは皆でし、職員も半分に減らすなど様々な効果ある取り組みの紹介がありました。とてもとても身のあるお話で、いつか視察に行きたいと思っています。

　丁度、『ふるさと納税』の話題がニュースで取り上げられていましたので、学会でも講師の皆様が取り上げられ意見を述べられました。そもそも税金はサービスを受ける代償として納めるものですから、税金の趣旨から逸脱してしまうので、気持ちは分かるけどするなら、寄付の形をとり、寄付しやすいように税金を控除するなど優遇するやり方にすべきと言うのが大半の意見でした。税について知った人がこのような話を出すことの方が常識を疑う、と考えるのが、妥当なところのようです。そもそも格差調整機能を持つのが地方交付税なのだから、地方交付税の見直しで現在の格差を解決すべきです。税制の根本見直し、つまり『ふるさと納税』を考えるなら地方交付税の見直しが先だと思います。

　上京をチャンスに、米子出身の前我孫子市長の福嶋さんと久しぶりに再会し、しばし地方自治について意見交換しました。我孫子市で実績を挙げられた福嶋さんは、鳥取県知事や米子市長、はたまた参議院選挙にも名前が挙がるほどの政治家としての活躍を皆さんから期待される方ですが、現在は早稲田大学や東京近隣の大学で政治学を教え始めておられます。又、地方が力をつけて欲しいと願い、全国からお声がかかれば講演やシンポジュウムそしてアドバイスにと飛び回っておられます。ひたすら地方が自立に向けて住民自治を活性化させるためのノウハウを捜し求め、応援し続けられる真摯な姿は、私にとっては憧れであり、多くを学び共感したい方なのです。ですから、14日の出会いのひと時はとてもとても幸せでした。鳥取県のことも随分気にして下さっています。8月には日吉津のイベントに参加されると聞きました。私も『妙子サロン』に是非お越しいただきたいとお願いしたところ快く返事をいただきましたので、いづれ計画したいと思います。

　有権者の皆様と意見交換し、県政についての情報を共有するため、第1回の『妙子サロン』を28日(月)午後1時～3時まで私の事務所で開くことにしました。１期４年間の足りなかった点は皆様と、私の仕事を充分共有しなかった点だとの反省から今期は精力的に皆様との情報交換を持って行きたいと考えています。ご希望があれば皆様のおそばにも出向いて行きますので、リクエストがあればおっしゃってください。テーマはなんでも結構です。今問題になっている人権条例でも、このたび行われた議長選挙のことでも、県予算や鳥取県の借金のお話でもいろいろ出来ますのでお申し出ください。

因みに、今回は鳥取県の草の根自治支援室の島田室長にお越しいただき、「夕張から学ぶ」と題し、私たちは今、地方自治をどう見なければならないのかをお話いただき、皆様と意見交換をいたします。気軽にご参加ください。

大変長い間ご無沙汰いたしました--- [2007-05-15 23:15:32]

　皆様お変わりなくお過ごしでしょうか？２月の書き込みからほぼ３ヶ月のご無沙汰でした。土下座をしてお詫びしなければならないほどの長期間、ワンクールの失礼は、『いくらなんでも～』と言われそうですね！

　その間、新年度予算を決める２月定例議会、そして難関の県議会議員選挙、それから５月１０日の臨時議会での議長選挙と、報告しなければならない、重要課題が沢山ありました。忙しかったと、単純に言い訳をするのは簡単ですが、それにしてもタイムリーに報告できなかったことに、罪の意識を感じています。ごめんなさい！！

　時系列で報告をしますと、２月定例会は、選挙で知事始め議員の交代がありますので、骨格予算でした。つまり新しく予定するために政策判断の必要な事業については、後回しにして、決まっている必要な予算組みをした、といったらいいでしょうか。それが約３５００億円となりました。前年度が３７４５億円でしたから、前年並みの予算をくむことになれば、２００億円ばかりが、補正で決まると言うことです。鳥取県にはおよそ６０００億円の借金があり、毎年６００億円の返済をしていますので、大変です。事業のスリム化をもっともっとしないと、赤字財政は進むことになります。国は地方交付税を３７億円減額してきましたし、県税収入は３億円の減収が見込まれていますので、ほんとに大変な財政状況です。何が必要で、どこが削れるかしっかり判断しなければならない状況は、切羽詰っているのです。

　３７００億円余の予算の柱は、自立型社会への転換、知の地域つくり、産業振興と雇用対策、地域を支え家族を大切に、安全・安心な地域つくり、歴史・文化に親しむ地域つくり、多様な交流の推進と観光の振興、環境立県の８本になっています。各柱に沿っての事業展開と予算組みについては、とりネットの財政課のページを参考にしていただくと良く分かります。因みに、現在は６月補正予算についての査定過程が示されていますので、是非見ていただきたいと思います。

次に４月８日投票だった、県議会議員選挙についてですが、皆様にほんとにお世話になりました。お蔭様で、５，１７３票、つまり５１７３人の皆様が私に一票をお入れくださったということで、想像してもしきれないほどの多くの皆様のご支持に対し、今後、どう責任を果たしていくのか、改めて真剣に考えています。ただ、これまでの４年間がむしゃらに仕事をしてきましたが、それさえしていれば、選挙活動はそれ程しなくてもいいのではないかとも、思ったりしていましたので、それが、どれだけ現実に合わないことであったかを、痛いほど知ることになりました。つまり、４年間の間に、皆様に県政と言うもの、県議会と言うもの、議員と言うものをしっかり、分かるように、お伝えすることも私の責務であったということを、実感することになったのです。今後はしっかりそのことを踏まえて、歩んで行こうと思っています。

悲しい出来事も、残念なことも、腹立たしいことも、そして一方で嬉しいことも、感動も、色々あった選挙でしたが、基本は、出たい人が、出たい時に、出れるようにするため、お金は使わないこと、選挙運動は自発性を大切にすること、無理はしないこと、そして一番は楽しみ、自由であることを貫く努力が、皆様と共に出来たと思っています。前回もそうでしたが、現職である今回は尚のこと、お金は皆様からいただかないで頑張りました。税金を遣わせていただいているのにこれ以上ご負担はかけられない、の思いが強いからです。結果私の手持ちも多分、３０万円ちょっとしか使っていない計算になります。県議選はポスター代、選挙カーとその運転手の人件費、それから８０００枚の有権者向け葉書の切手代は県費で出していただけますので、ほんとに本人の持ち出しは少なくてすむのです。　　多くの皆様がもっと立候補が出来るようになってほしいものだと思います。特に３８人の県議の内、今回女性が２名増え５人になり、全国での県議会女性比率が上がり、４位になりました。出来れば女性比率５０％にしていきたいと私は願っています。

それに、もう一つ嬉しい出来事は、お隣の島根県に女性県議が２名誕生し、福井県と並んで全国で女性県議がいない２県の内の一つだったのですが、汚名を返上できたことが、なんとも嬉しい出来事でした。その上、その結果に私もかかわらせていただけたことがとても感動的だったのです。島根の女性県議は白石恵子さん(元県職）と角さん(元市職）です。

　この１０日にありました県議会の議長選挙につきましては、自民党さんの内部のゴタゴタが影響し、必ずしもスムースに行ったとは言いがたかったのですが、結果、山根前議長、鉄永議員、松田議員の３名が議長候補として所信表明演説をされ、それぞれの皆様が鳥取県を日本一の県議会にしたいと演説をされました。議会改革をはじめ、政策提案と質の高い仕事を目指し、努力することをはっきり述べられましたので、どのお方がなられようと、目指す目標は一緒と言うわけで、それを確認できたと言うことでもあり、今後多くの困難な人間関係はあるにしろ、それを乗り越えるところで、質の高い議会つくりに努力できるのではないかと、期待をしています。

選挙の結果、議長は鉄永議員、副議長は上村議員に決まりました。

鳥取県議会は議長選挙が立候補制で、しかも議場で所信表明演説をした上で、投票すると言うかたちをとっています。全国でも珍しく、他県は根回しの上、最大の保守会派から議長を選ぶのがほとんどです。

又、常任委員会の正副委員長も決まりましたが、ナント、私が、企画土木常任委員会の副委員長になりました。委員長は安田優子議員に決まり、企画土木の正副が二人とも女性であり、しかも一人会派から副がなる、と言うことは全国でも珍しいのではないかと思います。一応ご報告いたします。

理想の社会をどう描きますか?--- [2007-02-01 00:06:02]

　障害者自立支援法が昨年出来、障害者の自立へ向け関心が高まっています。そこで私は今年度のテーマの一つに障害者問題を取り上げ毎定例会で質問しています。

今年度最後の定例会になります２月議会でも是非議論したいと、現在、情報集めをしています。そこで、今日は米子市の我が家から近いひまわり分校に出かけました。　ここには弱視や難聴のお子様が幼稚部と小学部に通ってこられます。その様な子どもたちが通ってこれる学校としては県の東部と西部にしかありませんから、遠くは県中部の琴浦の方からまで、親御さんが送り迎えしておられる例もあるのです。障害と言うハンディを背負った上に、近くて便利な場所に学校が無い、というハンディを上乗せし、それゆえスクールバスも通学サポーターも用意されていないために、送り迎えと言うリスクが加えられていく～。つまり、社会的な用意が整えられていないがために、一つの障害という問題を抱えると、幾重にも抱えなくてもいい障害を抱えざる終えない社会の現状があるという訳です。

皆様の、家族やお子様が当事者だったらどうでしょう？人権意識は『想像力だ』とよく言われますが、日々の生活をそれぞれの立場に立って想像していただきたいと思います。何時何処でどのような状況であったとしても、人として尊重され、その人が望むように差別無く、普通に他者と同じように日々を暮らしたい！その願いをすべての人が持つことが許され、保障される事が福祉社会だと考えます。そのことが私たちの住む場所を安全で安心できるところだと確認できることにつながるのだと思います。

障害のある方々が豊かに自分らしく暮らしておられるかどうかを確かめる事が、私たちにとってこの場所が、真に暮らしやすい場所かどうかを測るバロメーターになる。確か鳥取県出身の福祉の父と言われた糸賀先生の「この子らを世の光に」の意味はそういうことかとも思います。決して「この子らに世の光を」ではないはずです。この子達は世の中に人として必要なこと、しなければならないことを私たちに教えるために存在しているのだと知る時、成熟社会へ歩き出す道が見えてくるのかと思います。

皆様はどのような社会のありようが、成熟社会だとお考えでしょうか？

鳥取県立保育専門学院授業について--- [2007-02-04 02:04:18]

　鳥取県立保育専門学院は倉吉市にありますが、ここに通うようになったのは３年前から。私が、２度目の大学生活を島根大学で送り、臨床心理学を大学院で修めたことから、声をかけられ、後期だけとの約束で『人間関係論』としての授業を始めたのでした。

３０年勤めた山陰放送を辞め、心理学に興味を持った私は、島根大学の大西教授を頼って、社会人入学をしたのでした。若い高校卒の学生さんたちとの生活はそれはそれは心躍る毎日で、記憶力の衰えた苦痛を上回る、ワクワクの連続でした。年の差を越えた彼や彼女たちとの純粋な触れ合いや交流は掛け値なしの宝物で、利害関係の無い、目的を一にする関係がこんなにも深い関係をつくるものかと、改めて思ったのでした。あっという間の４年間が過ぎ、臨床心理を修めるためには大学院の学びが必要と知り、そのまま進学と言うことになったのです。

個人の生き方に寄り添いながら、よりよく関係して行こうとする臨床心理士を目指して２年間。こちらもあっという間の出来事でした。カール・ロジャースの来談者中心療法を核に箱庭療法やロールシャッハ等、ケースを持たせていただきながら親面接やスクールカウンセラーの現場対応について悩み、探り、討論し、指導を受けたことが昨日のことのように思い出されます。６年間を臨床心理士になるために過ごしてきた私が、縁あって鳥取県議会議員にならせていただいたのも、どこかに必然があったのかとも思いますが、しかし、心理学そのものへの思いも絶ちがたく、学んだことを活かせる保育専門学院の講師へのお誘いは、わずかでもいい、心理学とつながっていたいと思う私を刺激してしまったのです。毎年１０月～翌年２月まで、後期の５ヶ月間は二足のわらじと言うことになりますが、鳥取県の幼児教育や若者たちの現状を知る上ではこの上なく最良の場だとも思います。こことの関係から見えてくる問題を何度か一般質問で取り上げましたし、何より純なる若者たちとの生活は、大きな感動を手に入れることが出来、直接その成長に寄り添わせていただける実感は、鳥取県の将来への限りない期待を感じさせてもらえます。

長々とこれまでのことをおしゃべりしましたのは、今日も保育専門学院の講義があり、授業をしてきたからです。しかも、今日は交通事故により１２年前高次能機能障害になった息子さんを持ち、親の会でお世話しながら、積極的に生きておられる森田多賀枝さんをゲストにお迎えしたのです。命の問題や、ぎりぎりの状態で親は子に何を思い考えるのか、人とのつながりとは何なのか、生きる意味をどう探るのか等、講話を学生の皆さんにしていただいたのです。

授業では毎回、その授業を振り返って、気づいたこと、分かったこと、感じたこと、考えたこと等レポートで提出してもらうのですが、昨年もそうでしたが、若者たちはホントニ真摯に自分と向き合い、深い問題にきちんと答えを出してくれます。こんなにも素晴らしい若者たちが保育専門学院にはいるのだと、そのつど感動します。森田さんとともに彼らのレポートを読みましたが、又新たな涙を流したのです。その涙は大きな障害を持った息子への辛い涙とは違い、若者たちが人の心や思いにきちんと寄り添えるやさしさを育て持っている素晴らしさへの感動の涙といったら良いでしょうか。良くぞここまで分かってくれてありがとうの感謝の涙といったら良いでしょうか～そんな涙を感動とともに流したのでした。今日は若者たちに良いひと時を持たせていただきましたので、つい長めに書いてしまいました。

色々若者たちの問題行動が取り上げられますが、こちらが真剣に真正面から勝負を挑めば、必ず若者たちはそれに応えてくれると私は確信しています。それを保育専門学院の授業を通しても思います。若者が、もし大人たちに対して不十分な行動をとるとしたら、半分はこちらの責任だと……。

今日出会った、素晴らしい若者たちの心を大切に伸ばせる私たちでありたいと心から願っています。

鳥取県議会について--- [2007-02-04 02:06:15]

　皆様は、鳥取県議会についてどの程度の関心をお持ちでしょうか?現在私の４年近くの活動報告をお届けするため、多くの皆様にお会いするのですが、その多くの方々が、余り県議会について関心をお持ちでなく、どの議員が何のテーマで質問したのか、どのような問題が議論されたのか、ご存知ありません。それだけ県議会は遠い存在なのだと、今更ながら悲しく残念な思いを味わっています。私たち議員が、もっともっと皆様に広報活動を積極的にする必要を痛感しています。努力が足りなかったかと、反省しきりの今日この頃です。

　さて、昨年９月と１２月定例会を振り返ってみますと、多くの質問がされ、活発な議論が繰り広げられました。

　鳥取県議会では、過去、一般質問については、会派によって人数制限がありました。しかし、現在は、代表質問をする議員以外はすべての議員が一般質問が出来るよう改正されました。それに加え、ＣＡＴⅤで議会中継がされるようになり、俄然一般質問する議員の数が増えました。全国でもトップクラスの活発な議会になっているといっても過言ではないと思います。

参考までに昨年の９月定例議会では、代表質問３人　８３問　　一般質問２６人　２２５問　　　合計３０８問　がされています　　　　　１２月定例議会では、代表質問２人　１１８問　一般質問２２人　２０９問　　　合計３２７問　なのです。中身をしりたくなりませんか？

鳥取県には１５部局ありますが、どの分野にも質問がされ、特に当初予算にも関係する９月議会では　　　　　　　　総務部関係が８６項目、次いで企画部、福祉保健部、教育委員会それぞれ同数で６０項目となっています。

１２月議会では、一番が農林水産部の５７項目、次いで教育委員会の５３項目、３位が総務部の４９項目でした。

執行部との根回しナシで、しかもこれだけ多くの議員が多くのテーマを取り上げ議論する議会は日本全国見てもそう無いと言われます。他県のお話を聞くと人数制限があり、一人会派には発言権が無く、時間制限も厳しく、又、執行部とのすりあわせをして議会に望むところもあると聞きますから、鳥取県議会はかなり進んでいると思って良いでしょう。

現在も山根議長の下、議会改革が進められていますが、私としては、先般、議員全員が質問可能となる条件として、一般質問の持ち時間が３０分から２５分になったのですが、これを元の３０分に戻して欲しいと願っています。５分と言う時間はとても大きく、質問１項目分でもありますし、追求質問もしっかり出来る時間なのです。たかが５分と思われるかもしれませんが、質問者にとっては、とてもとても大きな、されど５分なのです。

議会改革では、今問題になっている政務調査費の透明性を担保するため、改革委員会が出来、作業が進められています。皆様の税金が目的通りに、しかも効果的に使われるよう一定のルールを決めるため話し合いがもたれています。すべての支出について、領収書を添付することは既に行われていますが、事務所の人件費については、妻は除外するとか自家用車の購入費は認めるのかとか、原価償却はどうするのか、備品はどこまで必要経費として認めるのかとか、様々な点について、一項目ごとに点検し、オンブズマンから指摘された点についても真摯に説明責任が果たせるようルール化するための作業がされているのです。４月からの施行に向け、間もなくはっきりすると思います。

皆様の税金を使わせていただいているのですから、当然のこととして、誰がどこから見ても政務調査として納得できるようにするべきだと思います。その方が私自身も安心して、調査費を使わせていただけることになります。決まりましたら、皆様にもチェックをお願いしたいと思いますが、因みに私の政務調査費はいつもオーバーし、毎年度６０万円～１００万円程度持ち出しになっています。個人的には報酬を少なく政務調査費を多くしていただくと、より活動しやすくなるな～と言うのが実感です。政務調査費の問題については又ご紹介します。

会派要望提出しました--- [2007-01-25 00:12:47]

　昨夜は鳥取で、鳥取県立図書館が昨年の暮れ、国内最大の図書館関係イベント『Library of the year』を受賞したことを祝う会があり、主席しました。１年を通じての積極的な目覚しいあるべき図書館の姿を求めての活動が凄かった!と、つまり評価されたのです。日本一って、凄いことです。図書館関係者の皆様に心からの『おめでとう!』を申し上げます。

ZITの会長小谷寛さんや今井書店の永井伸和さんの呼びかけで、お祝いに５０人程が駆けつけました。県立図書館の司書や職員の皆さん、それにZＩＴのメンバー５０人が、とても和やかであったかく、内容のある挨拶をし、とてもいい会でした。知事も東京での知事会から直行で駆けつけられ挨拶をされました。

図書館やＤＶといった、マイナーなテーマに力を込め施策を進める知事は全国で片山知事しかいらっしゃらない状況の中で、今回次期不出馬は関係者にとって残念な思いでいっぱいですが、知事もそのことに挨拶の中でふれられました。今後の図書館行政について、多少気になるところがあるのかもしれません。

それに、今日の会派要望での雑談の中で、障害者の皆さんとのシンポジュウムが先日米子で開催されましたが(福祉フォーラム)その際、障害者の方が「知事辞めないでください」と訴えられたと、嬉しそうに、心を動かされた様子を話されたのですが、その点で言えば、知事は宿題を済まさないで背負ったまま、お辞めになると言うことになり、私から言わせると、無責任と言うことになります。次期知事にきちんと引き継ぐかそれを踏襲する誰かを育て担保を取り付けるか、していただかないと責任を果たしたことになりませんよ～と、ラブコールに添えて言いたいところです。ＤＶ施策もこのまま力強く進むかどうか、気になります。今回、会派要望で出した、障害者就労やＤＶについての課題はよい方向で検討いただけると思いますが、現場を知った上で、打てば響くような対応を今後の知事がされるかどうか、その点でも多少の不安が付きまといます。

　全国知事会の前、３日前でしたか、片山知事は、国への要望の中にＤＶ被害者支援の強化を盛り込んで出してくださいました。このような対応が、実は今後も必要な現状が私たちの身近に沢山あるわけで、その担保が欲しいところです。いずれにしても、人頼りではなく、本来は私たち一人ひとりが、その認識を持ち政治や行政を動かしていく力をつけることが理想ではあるのですが～。民主主義や福祉、弱者救済の視点を持ち続け、世の中を動かしていく市民の力は、まだ不十分としか見えない現状だと私には思えます。

　私たちは、｢知事どうぞ、ご自分の人生、自由に選択し、お辞めになるのならそれも道でしょう。後はお任せください。知事の考えられる地方自治の方向は学ばせていただきました。後は私たちに安心してお任せください｣とでも、かっこよく言える位でなければならないとも思います。私たちはそんな力をつけていなければならないでしょうね。次の知事次第で、私たちの生活がどう変わるか分からない、と言うのでは、余りに情けない気がします。

今年度最後の会派要望を１月１９日提出--- [2007-01-20 01:26:14]

　月日の経つのはほんとに速い!と感じます。１８年度も終盤になり、１９年度当初予算の枠決め定例会は２月１３日～３月９日の予定となりました。各定例会前に行われる会派要望も、今回で任期中最後となります。

その私の会派『きずな』の要望提出は日付が変わりましたので、明日１９日２時３５分～です。片山知事も今期限りですから、知事とのお付き合いも会派要望は最後となります。そう思うと何となく意識してしまいます。これまで多くの要望を提出し、多くを了承いただき、予算化していただきましたので、会派要望のチャンスは私にとって、知事との交渉の貴重なチャンスであったことを、改めて実感します。無所属の一人会派でありながら、最大会派の皆様と同様にきちんと向き合い、丁寧に対応いただき、熱心な議論を幾度と無くさせていただき、筋が通れば、間違いなく応えていただきました。ＤＶ施策もこの会派要望で多くが進みました。婦人会や街づくりに取り組む女性たちのささやかな要望もここで取り上げ前進しました。議場に持ち込まなくても、多くがこの知事との意見交換で取り上げられたことは、ほんとに幸せだったと思います。

さて、最後の会派要望は①障害者就労について　②電子申請システムについて　③狂犬病予防について　④ＤＶ被害者支援対策について　⑤女性専用外来設置について　⑥消費者団体訴訟制度改正に対する消費者団体育成についての６項目を予定しています。障害者就労については今年度の私のテーマにしていましたので、自治体での障害者雇用の枠を広げるためにチャンスを求めて積極的に働きかけたいと思っています。先日の米子で開催された福祉フォーラムでの知事発言もあり、積極的な対応を望んでの要望です。結果をご期待ください。

昨年のことですが～--- [2007-01-09 00:35:12]

　新しい年を迎え1週間が経ちました。つい3週間前のことでも、昨年と言う表現になることを、何となく面白いな～と思いつつ、12月定例会を思い起こしています。

補正予算9億９千万円余の審議をし、決定した１２月定例会について少しばかりご紹介しておきます。

主なる事業は、大きなところからご紹介しますと、『とっとり環境の森つくり』～手入れがされず放置された奥地の水源林の間伐等を実施～１億７百万円、『中部地域農協組織再編対策費』～ＪＡ東伯の合併に伴う財産処分による国庫補助金の返還及びＪＡ東伯からカウベルホールの有償譲渡を受ける琴浦町への支援に要する経費～７億９千２百万円、『観光プロモーター設置事業』～鳥取県観光連盟が東京、名古屋、大阪の各県外事務所に観光プロモーターを各１名設置する経費への助成～７千５百万円等で、補正後の県予算は３千８百８億３千万円余となりました。

　予算関係９件、条例関係９件、その他の案件７件の２５件を審議採決、可決しました。

今定例会で注目を集めたのは、不適正経理処理問題、いわゆる裏金問題でした。知事は当初自分が知事になってからは、裏金問題は無いと思うと発言していましたが、内部からの投書によって調査することになり、結果不適正な処理が分かったものです。過去慣習として、多くの自治体が経理上表に出せない、必要悪としての裏金をつくり、日常業務や懇親費用に当てていた事実があり、鳥取県も例外ではなかったわけですが、片山知事就任後も過去の遺産は引き継ぐ形で過去の遺物が残されていたことになります。不正は不正ですが、癒着や談合で逮捕された和歌山等の例と質が違う部分もあり、県議会としては、厳しく追求しながらも、ある部分で理解を示す内容だったと考えます。

私の一般質問は、議会活動のページをご覧頂くと、詳しく報告されていますが、教育を取り上げました。一つは０歳～就学までの文化芸術における施策について、鳥取県教育における現代的課題についての問題意識を教育委員長に問いましたし、又、犯罪被害者、特に強姦によって妊娠した女性の中絶費用の公費負担について取り上げ、どの項目も知事答弁は前向きでした。間もなく具体的な施策として実行されることになると思います。

以上遅くなりましたが、簡単にご紹介しました。

それから、どうしても触れておかねばならないことがあります。皆様もご存知のように片山知事は今期限りで知事には立候補しないと決められました。ポスト片山をどうするか自民党や経済界の皆様だけでなく、色々動きが活発になってきました。特に前副知事だった平井さんへにラブコールが大きいようです。平井前副知事には私たちも多くのお力をいただき、お世話になりましたし、お人柄も良く知っていますので、立候補していただければとても嬉しく力強い気がします。鳥取県政にとっても素晴らしいことだと思います。

改革派の片山知事の後、誰がそのポストに着かれるかで、今後の鳥取県は大きく違ってくると思います。片山県政は透明性と説明責任を中心にすえ、地方自治を公平公正に保とうとされ、自立の方向を目指し、民主主義を定着させようと努力されました。古い体質を引きずっている日本にとって、とりわけ地方にとって、それを実行することは、なかなか困難を伴いますが、持ち前の負けん気と信念で突っ走ってこられた片山知事の功績は大きいと思います。理論的に余程自信がないとリーダーとしての力量は発揮できないと思いますが、その点、片山知事は、ぶれることなく、揺るぎなく貫かれました。屋台骨がずっしりしっかりしていた表れだと思います。

定例会は２月、後一回を残すだけとなりました。片山知事がおられるからこそ可能な質問を今から考えたいと思います。

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